退院祝いのお礼状は、頂いた心遣いや励ましへの感謝の気持ち、また、心配していただいたことへのお礼を簡潔に述べ、相手を安心させる内容にします。

全快ではない場合でも、病状について説明するのではなく、本復に向けての心境や職場復帰の予定など前向きな姿勢を書くと良いでしょう。

前向きな姿勢とは言え、無理のある書き方ではかえって相手を心配させてしまう可能性もありますので、強がらず自然な表現を心がけましょう。

お見舞いのお返しを贈るとき

退院後、お見舞いをいただいた方へ贈るお返し(お礼)のことを「快気祝い」「全快祝い」といいます。

しかし、退院しても本復ではなく、自宅療養・通院が長引く場合は、「御見舞御礼」「御礼」の熨斗(のし)をつけてお返しの品を送りましょう。

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退院祝いのお礼状@文例

文例1:上司へ

拝啓 立冬の候、○○課長におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 先日は、私の退院に際しまして、ご懇情溢れるお祝い状をいただき、誠にありがとうございました。
 突然の入院で多大なご迷惑をおかけしたにも関わらず、ご理解をいただき治療に専念できましたことを、心より御礼申し上げます。
 おかげ様で順調に回復しており、間もなく職務に復帰できる予定でございますので、その際は、改めてご報告させていただきたく存じます。
 今後は、皆様にご心配をかけぬよう健康管理に努め、一層精進して参る所存でございますので、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
 まずは書中をもちましてお礼とご挨拶を申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

文例2:知人・友人へ

拝啓 秋風が心地よい時節となりました。○○様にはお元気でお過ごしですか。
 さて、私こと 先日○月○日に、おかげ様で無事退院することができました。
 入院中は温かいお見舞いと励ましをいただき、また、退院に際しましてもご丁寧なお祝いをいただき、本当にありがとうございました。
 ○○様の励ましのお言葉は大変に心強く、感謝の言葉もございません。
 しばらくは様子を見ながら自宅療養に努めてまいりますが、本復の際は改めてお礼に伺いたいと存じます。順調に回復しておりますので、他事ながらどうかご安心ください。
 これからも変わらぬお付き合いのほど、お願い申し上げます。
 ○○様におかれましても、どうぞお体を大切に、ますますのご活躍をお祈りいたしております。
 まずは書中にてお礼まで。

敬具 

令和○年○月○日

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