お見舞いをいただいた際のお礼の手紙は、いただいたらすぐに送るのではなく、ある程度体調が落ち着いてから書くようにします。

病状が優れないうちのお礼の手紙は、無理をさせてしまったのではないかと、かえって相手を心配させてしまいますので急ぐ必要はありません。

回復の見込みが立たない場合、病状が思わしくない場合においては、あえて病状報告を避けることも相手への配慮となります。暗い文面にならないよう前向きな表現を心がけましょう。

また、職場の方や上司に宛てる場合は、迷惑をかけていることを詫びる一文を添えるようにしましょう。

スポンサーリンク

お見舞いのお礼状@文例

文例1:上司へ

拝啓 晩秋の候、ますますご清祥のことと拝察いたしております。
 先日は、ご多忙中にもかかわらず、お見舞いに足を運んでくださいまして、誠にありがとうございました。
 温かいお言葉に励まされ、大変に心強く、深謝いたしております。
 おかげ様で順調に回復の経過をたどり、○月○日には退院の予定でおります。
 業務多忙の折、皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
 早期の業務復帰を目指し、治療に専念してまいる所存でございますので、今しばらくご猶予をくださいますようお願い申し上げます。
 末筆ながら、職場の皆様にもよろしくお伝えください。
 まずは御礼申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

文例2:親しい人へ

拝啓 木々の緑が目にしみる今日この頃、○○様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
 先日は、ご丁寧なお見舞いをいただき、本当にありがとうございました。
 おかげさまで、○月○日には無事退院の予定です。しばらくは自宅療養が必要とのことですが、順調な経過をたどっておりますので、他事ながらどうぞご安心ください。
 このたびはご心配をおかけして、本当に申し訳ございません。
 ○○様とご家族の皆様におかれましても、梅雨空の下、体調を崩されませんようお祈りいたしております。
 まずは書中にてお礼まで。

敬具 

令和○年○月○日

文例3:妻が代筆する場合

拝啓 残暑厳しき折、皆様にはその後お元気でお過ごしのことと拝察いたしております。
 先日は、夫○○の入院に際しまして、ご丁寧なお見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
 ○○様の温かいお言葉に勇気づけられ、主人ともども心より感謝いたしております。
 おかげ様で順調な経過をたどっており、○月○日には退院の予定でおります。
 ○○様には大変にご心配をおかけし恐縮いたしておりますが、今後とも変わらぬお付き合いのほど、お願い申し上げます。
 長雨の季節ゆえ、風邪など召されませぬようご自愛ください。
 まずは書中をもちましてお礼申し上げます

敬具 

令和○年○月○日

スポンサーリンク